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刑事事件

ネットで中傷・名誉毀損されたらどうする?自分が加害者になるのはどんなときか

侮辱的な投稿をされた、不当なレビューをされた、虚偽の情報を拡散された——証拠の集め方、名誉毀損とコンピューター犯罪法違反の違い、プラットフォームへの通報、そして反撃した人が逆に訴えられてしまう線引き。

スワンワラ法律事務所刑事事件・名誉毀損事件チーム2026年8月13日8 min read

この問題には、常にセットで読むべき二つの側面があります。すなわち、投稿の対象となった人の側面と、まさに返信の投稿をしようとしている人の側面です。被害者としてスタートした人の少なからぬ数が、同日中に返信として投稿した内容によって、自らが告発される側になってしまうからです。

最初の1時間:投稿が消える前に証拠を保全する

損害を与える投稿は、投稿者が相手方から訴えられることに気づくと、削除されることがよくあります。何よりも先にすべきことは次のとおりです。

  • 画面全体のスクリーンショットを撮る:アカウント名、日時、本文が同じ画像に収まるようにします
  • 投稿のリンクを保存する:投稿者プロフィールのリンクも併せて保存します
  • 投稿へのコメントも保存する:第三者がその投稿を見て、誰のことか理解できたことを示す証拠になるためです
  • 損害の証拠を保存する:キャンセルした顧客、他人から届いた問い合わせメッセージ、仕事への影響など
  • 相手方との過去のチャットは削除しない:誰にも見られたくない言い争いでも、それまでの経緯が事情を説明するための材料になります

最良の証拠とは、事態がどのように始まり、どのように拡大したかが分かる時系列を示す一連の証拠であり、最も強い一文だけを切り取った1枚の画像ではありません。

被害者が被疑者になる一線

事件発生直後に避けるべきこと

  • 激しい言葉で反論投稿すること。特に、相手の名前を挙げたり、誰を指すのか分かるようにしたりすること。
  • 相手の個人情報を晒すこと。例えば、電話番号、住所、勤務先、家族の写真など。
  • ほかの人々を誘って相手を集団で攻撃させること。その後に生じた事態に、自分も関与したとみなされる恐れがあります。
  • 真偽がまだ分からない情報に、自分のコメントを添えてシェアすること

怒った勢いで投稿したメッセージは、双方が利用できる証拠となります。この種のケースの多くは、両者が互いに訴え合う形で終わるのもそのためであり、誰にとっても良い結果にはなりません。

選択肢は訴訟だけではない

1. プラットフォームに削除・停止を申し立てる

最も迅速な方法であり、他の手段と併用することも可能です。主要なプラットフォームには全て、権利侵害コンテンツを報告する窓口があります。ただし、結果はプラットフォームのポリシー次第であり、すべてのケースに対応できるとは限らないという制約があります。

2. 削除および公開停止を求める書面による通知を送付する

弁護士名義の書面は、特に「まさか訴訟になるとは思っていなかった」「感情的に投稿しただけだった」という投稿者に対しては、想像以上に迅速に問題を解決できることがあります。削除・説明・同一経路での謝罪など、条件をこちらで指定できる点がメリットです。

3. 刑事告訴

内容が悪質である、広く拡散されている、警告を受けたにもかかわらず行為を継続している、といったケースに適しています。

4. 民事訴訟による損害賠償請求

名誉や事業に対する損害が明確で、かつ立証可能な場合に用います。刑事とは別のルートであり、併用も可能です。

手段の選び方は「訴えられるか」という問いから始めるべきではなく、「どのような結果を得たいか」から考えるべきです。目的が削除と停止であれば、1と2の手段の方がはるかに早く効果を得られることがほとんどです。

不当なレビューを書かれた事業の場合

店舗や事業者は、次の2つを明確に区別しなければなりません。

  • 実際の体験に基づく意見としてのレビュー たとえ否定的な内容であっても、「正当な批評」として免責される例外が認められています。訴訟で応酬すると逆効果になり、問題が拡大することが多いです。
  • 虚偽の事実を記載したレビュー 例えば、実際には存在しないものを見つけたと主張する場合や、一度もサービスを利用したことのないアカウントからのレビューなどです。この場合は別問題であり、法的措置をとることができます。

ほとんどの事業に有効な対応方法は、まず公の場で丁寧かつ的確に回答し、並行して証拠を保存しておきます。そのうえで、法的措置は2つ目のグループに該当するものに限って検討するという方法です。

もしもあなたが告発された側の場合

投稿やシェアが原因で召喚状を受け取った場合、すぐに投稿を削除して終わりにしようとしないでください。相手側はすでに証拠を保存していることが多く、削除は自分に不利な事情として説明されるおそれがあります。とるべき手順はガイド「警察から召喚状を受け取ったらどうするか」をご覧ください。

刑事手続き上、名誉毀損罪は告訴を取り下げて示談することができる犯罪です。そのため、交渉は多くのケースで現実的な解決策となり、両者が最後まで争うよりも早期に解決することが多いです。

短いまとめ

  1. 投稿が削除される前に、画像・リンク・コメント・損害の証拠をすべて保全しておきましょう。
  2. 晒し投稿で応酬するのはやめましょう。自分が告発される立場になりかねません。
  3. 実名を直接挙げるかどうかよりも、個人を特定できるかどうかが重要です。
  4. 自分のコメントを添えてシェアするほうが、コメントなしでシェアするよりもリスクが高くなります。
  5. 手段を選ぶ前に目的を定めましょう。削除と停止を求めるのであれば、訴訟よりも催告書のほうが迅速なことが多いです。
  6. 名誉毀損は示談が可能です。したがって、交渉という手段も常に検討すべきです。

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本ガイドはスワンワラ法律事務所が作成しました — 仏暦2529年設立。本社はコーンケン、バンコク支店。本内容は一般的な情報であり、個別の案件に関する法的助言ではありません。各事案の結果は、その事案の文言・文脈・証拠によって異なります。何らかの対応を行う前に、専門家にご確認ください

Frequently asked questions

どんな中傷が名誉毀損にあたる?+

核心は、第三者に対して、他人の名誉を傷つけ、侮辱し、または憎悪させるような事実を摘示することです。二人きりで交わす暴言は、不特定多数が見る投稿とは通常別問題です。また、個人を特定できるかどうかも重要で、たとえ名前を挙げていなくても、一般の人が見て誰のことか分かれば該当する可能性があります。

名誉毀損とコンピューター犯罪法違反はどう違う?+

これらは別の罪であり、しばしば同時に主張されます。名誉毀損は、事実を摘示して名誉を毀損することを対象とします。一方、コンピューター犯罪法は、虚偽の情報をシステムに入力することと、それによって法律に定められた損害が発生することを対象としています。両者は構成要件が異なるため、実際の文言を個別の事案ごとに確認し、どの罪に該当するかを判断する必要があります。

シェアや「いいね」をするだけでも違法になる?+

「いいね」と「シェア」は同じではありません。自分のコメントを添えてシェアする行為は、何も添えずにシェアする場合よりリスクが高く、その情報が虚偽だと知りながらシェアした場合はさらにリスクが高まります。安全なのは、真実かどうか確信が持てない限り、シェアしないことです。

事実を言っても罪になるの?+

名誉毀損においては、真実であることを証明しても、必ずしも免責されるとは限りません。特に、公衆の利益に資さない私事の開示は免責されません。他方、法律には、善意による意見表明、公正な批評、自己の正当な利益を防衛する行為についての例外があります。その境界線は、実際の文言と文脈によって決まります。

実際に経験した店のレビューを書いたら訴えると脅されました。削除すべきですか?+

脅されたからといって、すぐに削除する必要はありません。実際に経験した事実に基づく批評を誠実に書いた場合には、免責される例外があります。必要なのは、自分が実際にサービスを利用した証拠を保存し、自分の書いた文言が事実の報告なのか、中傷的な誇張なのかを確認し、その上で弁護士に評価してもらってから判断することです。

相手が偽アカウントを使っていて、誰か分からない場合でも何かできる?+

はい、できます。相手が誰か分からなくても、法的措置の道が閉ざされるわけではありません。アカウントの使用者を特定するのは捜査段階の作業であり、被害者自身ではアクセスできない手段が用いられます。被害者の役割は、投稿が削除される前に、証拠をできるだけ早く完全に保存することです。

訴えたら、相手が罰せられる以外に何が得られる?+

刑事手続に加えて、民事で名誉に対する損害賠償を請求することもできます。また、多くの場合、被害者が本当に望むのは、投稿の削除や説明・謝罪であり、これらは判決を待つよりも、交渉や和解によって迅速かつ確実に得られることが多いです。したがって、開始する前に目標を明確にしておくべきです。